抜歯時の麻酔
通常の麻酔
麻酔自体の針の痛みを和らげるため、表面麻酔を塗布したのちに、浸潤麻酔を行います。また、浸潤麻酔についてはなるべく痛みを感じにくい細い針を使用します。
笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)
抜歯に対して、強い緊張感や局所麻酔注射に恐怖心をもつ方など向けが対象となります。
30%程度の濃度の笑気を酸素とともに鼻マスクから吸入することにより、手足はわずかに暖かく力の抜けた感じとなり、意識を消失することなく緊張や恐怖心がとれます。ただし、痛みは取れませんので、局所麻酔の注射が必要となります。
静脈内鎮静法
抜歯に対して、極度の緊張によって脳貧血や過呼吸発作を起こす危険性のある方などが対象となります。
脈拍や呼吸のモニタリングを行いながら、精神安定剤や静脈麻酔薬を点滴で投与することで、意識を無くすことなく恐怖心を軽減します。また、薬の効果で治療中の記憶が残らないこともあります。効果は30~40分持続します。
終了後、ふらつきや眠気を感じる場合がありますので、30~60分程度安静をとる必要があります。